4月6日月曜日。
APOCシアタ―の「立体落語」をご覧頂いた方から、
ありがたい事に公演の依頼が。
デイ・ケアホームでの公演。
セットをコンパクトにまとめ、分かりやすいようにと、落語らしい雰囲気を演出するために、めくり台を置き、公演を行って参りました。
演出的にも、わかばやしに美空ひばりさんの
「人生一路」も唄ってもらったり(なぜに?笑)
特別参加でデイ・ケアホ―ムの社長さんにフンドシ姿で役者として押入れから出て頂いたりと、本公演とはまた違った趣でアットホ―ムな空気の中、役者達も楽しませて頂きました。
演目の一つに役者が落語さんの様に無対象で「そば」を食べるシ―ンがあるのですが、途中、役者が客席の中に入り、マイムで「そば」を渡し食べてもらうシ―ンを作ったのです。
まあ所謂、無茶ぶりですね。笑)
二人のお婆ちゃんに、無対象のマイムで作った「そば」を渡しましたら、舞台の役者と同じように、目に見えない器と箸を持って「そば」をズルズルっと啜って下さいまして。
いや〜まあ、ほんとそれだけで、笑いもおきたし、
こちらとして最高に嬉しかったのですが、
後で関係者の方に聞いたのですが、一人の方は重い認知症で、
つい先日も倒れたばかりで、救急車で運ばれて、
ここ最近も、表情など無反応の日々が続いて元気がなかったそうです。
そのお婆ちゃんが
「そば」渡した瞬間、役者と同じ動きをやってみせた、という事に驚いたそうです。
ますます、演劇、そして生で魅せる力の凄さを感じましたし、
喜んで頂けた事にこちらも勇気づけられ感動しました。
ほんとに感謝しております。
車椅子などの方も多かったし、芝居を見たくてもなかなか、
簡単にはいかない実情も把握できたし、感じたので、
こちらから出向く、出張お座敷芝居を、
これからも広めて喜んで頂きたいと改めて思いました。